一般歯科とは?

一般歯科とは、虫歯と歯槽膿漏の治療、および歯牙欠損部の補綴(おぎなうこと)を主とする歯科診療のことをいいます。これは、歯科がもともとメインとして行っている内容ですが、小児歯科、矯正科、口腔外科など新しく専門標榜科がうまれたため、これらと区別する意味で用いられます。
つまり普通の歯医者がやっていることと思っていただいてかまいません。一般歯科の中で、最もポピュラーな歯周病、虫歯について以下に解説します。

歯周病とは?

歯周病の多くが以前は歯槽膿漏といわれていました。これは”歯槽(歯ぐき)から膿が漏れるといった症状を表したもので正式な病名は辺縁性歯周炎といいます。この病気にかかってしまうと、歯がぐらつき歯ぐきから膿が出てきます。そのうちぐらぐらした歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。また、1本にとどまらず口の中全体に広がっていきます。

歯周病の原因と予防策

歯肉(歯ぐき)と歯の間にはポケットという1mmくらいのすき間があります。歯みがきなどを怠ってしまうとこのポケットに歯垢がたまり、たまった歯垢が歯石をつくり、すき間を押し広げていきます。これを積み重ねることで歯肉が炎症を起こします。これが歯肉炎で、歯周病の第一歩です。歯肉炎にかかると歯ぐきは赤く腫れ、リンゴをかじったときなどに歯ぐきから血が出ます。歯肉炎を放置しておくと症状はますます悪化し、歯周炎へと進んでいきます。この様に歯周病は主に歯ぐきと歯の間のブラッシングがきちんと出来ていないのが原因となりますと同時に、歯ぐきと歯の間のブラッシングをきちんとすることが歯周病予防にとって大切なこととなります。

虫歯とは?

むし歯は細菌によって歯の一番かたいエナメル質を溶かしてしまうことからはじまります。そのあとエナメル質よりもやわらかい象牙質、歯髄へと進行します。このころになると歯が痛みだします。また、象牙質や歯髄はエナメル質よりもやわらかいので、どんどん溶けていきます。むし歯とは口の中の細菌が歯を溶かしてしまうおそろしい病変のことです。

虫歯の進行

むし歯は治療せずに放っておくと、徐々に進行していきます。最初は小さな穴であったものが、だんだん大きくなり、そのうちズキズキ痛むようになります。さらに、放っておくと、口の中がはれたり、顔がはれて目が開かなくなることもあります。少しでも違和感を感じたら、すぐ歯科医師に診てもらいましょう。

虫歯の原因と予防策

お口の中には、たくさんのばい菌(細菌)がいます。その中のミュータンス菌、ラクトバチラス菌が虫歯(う蝕)の原因と言われています。
この虫歯菌が食べ物のなかの砂糖を栄養に、歯の表面にネバネバした物をつくります。
そのネバネバした物の中に虫歯菌や他のバイ菌が住み着き、どんどん増えていきます。

これが歯垢(プラーク)といわれるものです。
歯垢中の虫歯菌は食べ物の中の"糖分"を材料にして"酸 "を作り、次第に歯の表面のエナメル質を溶かしはじめます。 そして進行し穴となり虫歯となります。 つまり、予防策は歯垢をブラッシングで取り、お口の中にばい菌を残さないことが最大の予防策となります。
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